「還珠格格」とは、今香港で放映中の大人気のTVドラマのこと。
「還」は帰ってきた、「珠」は真珠のような、「格格」はお姫様のことです。直訳すると「帰ってきた真珠姫」ってところでしょうか?
元は台湾で製作したらしい、いわゆる古装ドラマですが、いかめしい武侠片ではなくて宮廷お姫様ドラマです。時は清朝最盛期乾隆帝の治世、元々は宮廷と何の縁もない街娘(趙薇)が、かつて若き日の乾隆帝が民間の女性との間にもうけた私生児の女性(林心如)と間違われてお姫様として宮廷に迎え入れられて後先引けなくなってしまい、以降本物のお姫様の出生と二人の入れ違いの秘密をめぐって宮廷内外で起きる波瀾万丈?を描く、みたいな話です。
何がうけているかというと、趙薇という北京電影学院出身の女性が演じるこの街娘転じてお姫様の「小燕子」というキャラクターが天真爛漫・明朗快活、思ったことは相手構わず何でも口にする、宮廷内の礼儀作法などものともせず、決して高い教育は受けていないが機転の利く頭の回転で次々と起こる非常事態?に臨機応変に対処する、おまけに跳んだり跳ねたりといった武術が出来る、という全くお姫様らしくないキャラクターなんですが、この「らしくなさ」と愛嬌あるキャラクターがとても痛快で、ドラマ内の登場人物にもテレビの視聴者にも何か強烈な印象を与えていかずにはいられない、という感じで、中国大陸、台湾で放送後一躍人気者となってしまい、この夏ついに香港にも上陸した次第です。
第1部は全24話、その後、第2部48話が作られ、香港で放映中なのはこの第2部の方です。
いまでは「小燕子」は趙薇の代名詞となっており、CDやVCDのタイトルにも「小燕子|趙薇」というようにセットで書かれる事が多いようです。
※黄文字部分は、内川恵一氏が運営されているHP「香港電影工作室」での Tetsuo
Takagi 氏の解説を引用しております。ご協力ありがとうございます。
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